講演後、後輩に囲まれる迫田孝也さん(右前)と和佐野健一さん=12日、鹿児島市薬師2丁目の同校
鹿児島市出身の俳優・迫田孝也さん(48)と、東映のプロデューサー、和佐野健一さん(47)が12日、2人の母校である鶴丸高校(同市)で講演した。全校生徒約950人を前に、高校時代の思い出や仕事で大切にしていること、新作映画の撮影秘話などを語った。
中学、高校の同級生で35年来の友人である2人が、鹿児島を訪れる機会に合わせて開催した。迫田さんは脚本家三谷幸喜さんの作品に憧れて劇団で活動しながらオーディションを受けた話を披露。三谷作品への出演が飛躍の転機になったとして「出会う人を大切にしてほしい」と呼びかけた。
迫田さんが出演、和佐野さんがプロデュースし、27日から全国公開する映画「でっちあげ」の舞台裏も披露。和佐野さんは「2人で何度も仕事をしてきたが、互いの立場を考えて同級生と言わなかった。初めて他の出演者に同級生であると告げられた作品。やっとここまで来られた」と話した。
ドラマを見るのが好きという3年の末広遼大さんは「迫田さんが一歩を踏み出したことで夢がかなった話が印象的だった。挑戦することが大切だと感じた」。
映画は同市の鹿児島ミッテ10とTOHOシネマズ与次郎、姶良市のシネマサンシャイン姶良で公開予定。