随契備蓄米が並んだ「ライフセンターヤクデン」のコメ売り場=18日、屋久島町(同店提供)
随意契約で売り渡された政府備蓄米の販売が、鹿児島県内の離島でも本格的に始まった。18日は奄美大島など3島の地元スーパーが店頭に並べた。県本土でも取り扱う小売店やドラッグストアは増えており、流通が広がってきた。
同日売り出したのは、全国の中小規模スーパーで構成するシジシージャパン(東京)加盟店。屋久島町のライフセンターヤクデンは、5キロ100袋を用意した。午前7時に整理券の配布を始めたが、1時間ほどで配り終えた。
喜界町のショッピングセンターふくりは、午前7時の開店と同時に販売。5キロ280袋を準備したが約3時間で完売した。奄美市のグリーンストアも、奄美大島内全5店で5キロ計約700袋を午後4時から一斉に並べた。
先日の大雨で当初予定した販売日を延期していたなりざわ(鹿児島市)は同日、県内全4店舗で販売をスタート。成沢洋社長(62)は「『ようやく備蓄米を買えた』という客の声を聞き、無事にお渡しできてホッとしている」と話した。
同日はドラッグストアコスモスを運営するコスモス薬品(福岡市)も県本土の85店舗で1人1袋、店頭在庫限りで販売した。