2024年9月26日、情報収集衛星を搭載し上昇するH2Aロケット49号機=南種子町の種子島宇宙センター
三菱重工業は19日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで24日未明に予定していたH2Aロケット50号機の打ち上げを延期すると発表した。事前の点検作業で機体の2段目部分の電気系統に不具合が確認された。新たな打ち上げ日は未定。
同社によると、原因が究明され次第、打ち上げ日を再設定する。対応には早くても数日かかるとみている。予備期間は7月31日まで。
日本の宇宙開発を長年支えてきたH2Aの打ち上げは今回が最後となる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工が開発した2段式の液体燃料ロケットで、50号機は温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT-GW」を搭載する。引退後は、新型の基幹ロケット「H3」が役割を引き継ぐ。