安定型最終処分場の計画地を地図で確認する
鹿児島県は19日、産業廃棄物処分業・鹿児島美掃(鹿児島市)が姶良市寺師で計画する安定型の産業廃棄物最終処分場の設置を許可したと明らかにした。13日付。同社は7月下旬に調整池の工事に着手し、年内にも稼働したい考え。搬入期間は20年を予定する。
開発区域は7.3ヘクタール。埋め立て面積は3万6432平方メートル、容量63万4121立方メートル。安定型の対象は、県内で発生した廃プラスチック類や金属、ガラスくずなど、時間がたっても腐敗したり有害物質が溶け出したりしない産廃となる。
同社の小野凌雅取締役(26)は、農業者ら地元に一部反対の声が残っているとした上で、「水への影響はないことを含め、今後も丁寧な説明を続ける。姶良市で民間初の最終処分場として、地域密着型の施設にしたい」と話した。
県によると、新たな最終処分場の設置許可は2014年以来。県内で営業中の最終処分場(23年度末時点)は安定型が25カ所、焼却灰や燃えかすが対象の管理型が「エコパークかごしま」(薩摩川内市)の1カ所。