外国人が立ち寄り、交流できる土産品店を開いた吉留佑太郎さん=鹿児島市東千石町
留学生や外国人観光客が気軽に立ち寄り、交流もできる土産店「桜島HUB(ハブ)」が、鹿児島市東千石町にオープンした。黒酢や大島紬アクセサリーなどが並ぶ土産物コーナーやカフェに、コミュニティースペースを備える。運営会社の吉留佑太郎社長(33)は「外国人や地元事業者などいろいろな人が交流し、新しいものが生まれる場になれば」と期待する。
桜島HUBは、海外留学経験のある吉留社長が「外国人観光客や留学生に鹿児島でいい時間を過ごしてほしい」との思いでスタート。外国人が天文館に来ても立ち寄れる場所がないとの声も聞いたことから、「交流型土産店」とした。
1階は木工品や燻製(くんせい)チーズといった県内6社の商品を中心に土産品など約70種が並ぶ。国産コーヒーや酒類が楽しめるカフェ・バル、約20席ある2階のフリースペースで交流できる。土産品が並ぶ棚は、中小事業者や農家ら希望者に「おためし出展」スペースとして、1日~3カ月の期間で有料で貸し出す。
店名は多くの外国人が興味を持つ「桜島」に、交流のハブ(拠点)を目指す思いを込めた。吉留社長は「皆で酒を飲みながら楽しくコミュニケーションできるスポットにしたい。鹿児島と世界の架け橋となる交流の場ができたら」と話す。
店は東千石町5の16、午前10時~午後7時。営業時間は今後、延長を予定する。年中無休。