安青錦へメッセージを書くモロゾフ・オレクサンダーさん=21日、鹿児島市
鹿児島県内に身を寄せるウクライナ人らを支援する「ウクライナ県人会」は21日、鹿児島市で食事会を開いた。支援者と避難者約20人が参加。5月の大相撲夏場所で新入幕から2場所連続の2桁勝利を果たした安青錦関(ウクライナ出身)へ贈る寄せ書きを作った。
3年前に避難してきたルドルフ・ヴィクトリアさん(51)は、「相撲はウクライナでも人気」と活躍を喜ぶ。「昭和の大横綱」と呼ばれ、ウクライナ出身の父を持つ大鵬を知る人も多いという。
寄せ書きには、「勝利を願っています」「健康に気をつけて」といったエールのほか、平和を願うメッセージもあった。一家6人で戦禍を逃れてきたモロゾフ・オレクサンダーさん(47)は「私たちの誇り。横綱を目指して」と笑った。
11月の九州場所で本人に手渡す予定。県人会の村上光信代表は「困難に負けず活躍する故郷のヒーローから避難者も刺激を受けている」と話した。