〈資料写真〉十島村悪石島のやすら浜港=2021年4月
21日から地震が頻発する鹿児島県十島村悪石島の住民は22日、「夜が怖い」「早く収まって」と不安を口にした。
「2回目の震度4はドーンと音がして大きく突き上げた」。民宿を経営する松下まゆみさん(65)は振り返る。「お客さんは今朝の船で帰っていたのが救い。夜中も揺れて眠れない。早く収まってほしい」と願った。
義務教育学校の悪石島学園の小窪卓也教頭(51)は子どもたちの登下校時の安全確認のため、学校に出てきた。「昨夜から断続的に揺れている。夜中の地震が怖い」と語った。
悪石島では現在、43世帯89人が暮らす。村は22日午後、自主避難を考える住民に対し、防災無線で避難所開設を伝えた。24日に悪石島で村政座談会を予定している。久保源一郎村長は「いつまで続くのか予測ができない。住民の不安解消に向け、話を聞きたい」と話した。