焼酎かすとコーヒー豆かすを混ぜ合わせる作業に挑む参加者=21日、都城市志比田町
霧島酒造(宮崎県都城市)とスターバックスコーヒージャパン(東京)は21日、同酒造工場内で、初の堆肥づくり体験ワークショップを開いた。5家族14人が、工場や店舗から出る焼酎かすとコーヒー豆かすを再利用した堆肥づくりを楽しんだ。
両社は2026年春、都城市下川東4丁目の国道10号沿いに植物園を備えるコラボレーション施設を開業し、循環型社会実現へ向けた活動を展開する方針。今回はその第1弾として実施した。
参加者は、南九州大学環境園芸学部の学生9人の支援を受けながら、焼酎かすとコーヒー豆かすを手で混ぜ合わせ、落ち葉や竹片、米ぬかを加えて堆肥を仕込んだ。完成済みの堆肥を使い、どんぐりや時計草の苗の植え替えもした。
同市沖水小学校2年の井手結椛(ゆいか)さんは「焼酎かすはにおいがきつかったけれど、混ぜるとコーヒーのいいにおいに変わったのが面白かった」。スターバックスコーヒージャパンサステナブルデザインチームの中川拓真さん(47)は「活動を通しリサイクルは楽しいとの気持ちを持ってもらえるとうれしい」と語った。