宮崎県高原町が高千穂峰登山口の皇子原公園に設置した登山道立ち入りを禁じる看板=23日、同町蒲牟田
鹿児島、宮崎両県にまたがり、噴火警戒レベル3(入山規制)の霧島連山・新燃岳(1421メートル)で24日、火山性地震が増加した。23日は54回だったが、24日は午後10時までに790回発生した。7年ぶりに噴火した22日は416回だった。鹿児島地方気象台は「他に特段の変化はみられないが、22日より大きな噴火が発生する可能性がある」として警戒を呼びかけている。
気象庁機動調査班が24日行った現地調査では、火口周辺が雲に覆われ、状況が分からなかった。監視カメラの観測では、火口内で白色噴煙が火口縁上400メートル以上、西側斜面の割れ目で噴気が100メートル上がった。
気象台は22日の噴火後、1日当たりの火山ガス(二酸化硫黄)放出量が急増したとして、23日に噴火警戒レベルを3に引き上げた。昨年10月下旬から火山性地震が増減を繰り返すなど、火山活動が活発化した状態。2011年のようなマグマ噴火に発達するかは不明としている。