九州北部付近に停滞する梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込み、鹿児島県薩摩川内市の甑島では24日未明に大雨となった。午前2時10分までの1時間に、同市里では県の雨量計で135ミリの猛烈な雨を観測し記録的短時間大雨情報が発表された。
薩摩川内市によると、同日午後5時半現在で、甑島では床上浸水が10棟、床下浸水24棟に上った。県道や市道など約10カ所で崩土が流入し一時通行止めとなったところもあった。人的被害はなかった。市は里、上甑両地区の1140世帯1813人に24日午前1時半に避難指示を発令し、同日午後2時45分に解除した。
鹿児島地方気象台によると、薩摩地方では25日夕方にかけて局地的に雷を伴い激しい雨が降る恐れがある。予想される雨量は薩摩地方の多いところで1時間に30ミリ、大隅地方と種子島・屋久島地方20ミリ。