歯の健康に配慮した「歯磨きスイーツ」
歯の健康に配慮した「歯磨きスイーツ(仮称)」の試食会が20日、鹿児島市であった。鹿児島大学の学生や企業関係者ら約100人が、砂糖不使用の生チョコレートなどの味を評価した。来年の商品化を目指す。
歯磨きスイーツは、虫歯の原因菌(ミュータンス菌)の栄養源となる砂糖の代わりに、天然甘味料の希少糖やオリゴ糖を使用。虫歯や歯周病の原因菌が含まれる歯垢(しこう)を抑える環状オリゴ糖も配合している。
鹿大大学院医歯学総合研究科の平間雅博准教授の研究を基に、低糖質スイーツを手掛ける同市の洋菓子店「パティスリールヴェール」店主の高谷浩史さん(52)がレシピを考案した。
マカロンやアイスクリームなど5種類が並び、参加者らは「甘くておいしい」と好評価。鹿児島大学1年の竹林優希さん(19)は「砂糖が入っていないのが信じられない。見た目も味も普通のスイーツと変わらない」と驚いていた。
平間准教授は「歯磨きが苦手な子どもや高齢者、被災者に食べてもらい、口腔(こうくう)ケアにつなげたい」と語った。