6月の梅雨明けは70年ぶり、今年は入りも早かった…なぜ? 異例のシーズンとなった九州南部、天気図には「クジラの尾」

2025/06/27 21:21
夏の日差しの下、日傘を差して歩く傘を手に歩く買い物客=27日午後0時20分、鹿児島市の天文館
夏の日差しの下、日傘を差して歩く傘を手に歩く買い物客=27日午後0時20分、鹿児島市の天文館
 九州南部は27日、70年ぶりに6月の梅雨明けとなり、全国で最も早かった梅雨入り(5月16日)と合わせ、異例の梅雨期となった。今年は上空の偏西風が平年より北寄りに偏ったため、梅雨前線の活動が平年と比べて活発でなかった。日本付近はすでに夏の特徴を示す気圧配置となっている。

 鹿児島地方気象台によると、日本の南で太平洋高気圧が西に張り出し、西側で強まっている。このため、梅雨前線が南下することなく、このまま平年の梅雨明けの時期(7月中旬)を迎えるとみられる。

 27日正午の天気図は、太平洋高気圧の西側に張り出した部分が「クジラの尾」に見える、夏の特徴的な気圧配置。九州南部は暖かい空気に包まれ、厳しい暑さとなった。

 気象台は同日、気温の高い状態が今後1カ月は続くとして、九州南部と奄美地方に長期間の高温に関する気象情報を出した。九州南部の6月中旬の平均気温平年差はプラス3.3度で、1946年の統計開始以降最も高い、記録的な高温となっている。

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