霧島連山・新燃岳が連続噴火、宮崎県側に降灰 監視カメラ5台のうち2台での不具合も明らかに

2025/06/27 22:47
〈資料写真〉噴煙を上げる新燃岳=26日午後5時すぎ、小林市細野
〈資料写真〉噴煙を上げる新燃岳=26日午後5時すぎ、小林市細野
 鹿児島、宮崎両県にまたがる霧島連山・新燃岳(1421メートル)が27日午前10時25分、噴火した。午後10時現在、噴煙が出続ける連続噴火となっている。噴煙量は極めて少量で高さは100~300メートル。東や南東方向に流れている。大きな噴石の飛散は確認されていない。

 鹿児島地方気象台によると、26日に新燃岳周辺で現地調査し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日2400トンを計測した。26日午後3時から24時間の火山性地震は200回を超えた。いずれも多い状態が続いている。

 26日夜から27日朝にかけては、宮崎市霧島でごく少量の降灰が確認された。

 新燃岳は22日、7年ぶりに噴火した。気象台は23日に噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げた。火口から3キロは大きな噴石が飛散し、2キロまで火砕流が達する可能性があり、気象台は警戒を呼びかけている。



 気象庁が設置する新燃岳を観測する監視カメラ5台のうち、2台に不具合が発生していることが27日分かった。鹿児島地方気象台が明らかにした。

 気象台によると、宮崎県の高原町役場に設置しているカメラは昨年5月にシステム障害が発生。7月1日にも代替機を置く作業に入る。韓国岳山頂付近に設置し、新燃岳火口を観測できるカメラは今年4月にシステム障害が起きた。復旧のめどは立っていない。

 気象台は「早急に代替手段を調整したい。噴火に気付いた際は気象台に連絡してほしい」としている。

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