新燃岳が連続噴火、27日以降3日以上続いたまま――気象台が複数の火孔確認、増減繰り返す火山性微動は2400回超す〈30日午後4時現在〉

2025/06/30 20:47
噴煙を上げる新燃岳=28日午後0時20分ごろ、宮崎県高原町
噴煙を上げる新燃岳=28日午後0時20分ごろ、宮崎県高原町
 鹿児島、宮崎両県にまたがる新燃岳(1421メートル)は30日午後4時現在、27日午前10時25分に観測した連続噴火が3日間以上続いている。火山性地震は多い状態で増減を繰り返しており、火山性微動も継続。福岡管区気象台によると、周辺の傾斜計では地下の膨張を示すような変化は認められていない。

 気象台は30日、鹿児島県のヘリで上空から火口内の北東側に、噴出口となる複数の火孔を確認した。火山性地震は、7年ぶりに噴火した22日から30日午後4時までの間、2480回(速報値)を観測。噴煙は最高で1600メートルに及んだ。噴火が続いた場合、7月1日午前0〜9時は、西方向への降灰が予想される。

 気象台は火山活動が活発な状態にあるとして、火口からおおむね3キロの範囲で大きな噴石に、2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼びかけ、危険な範囲に立ち入らないよう求めた。

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