波打ち際で愛犬と涼をとる夫婦=6月30日午後3時45分、志布志市志布志町夏井
6月の鹿児島県内は、平年より早く梅雨明けした影響で気温が上がった。鹿児島地方気象台によると、33地点のうち21地点で、6月における観測史上最高気温を記録した。7月も平年より暑くなる見通しで、気象台は熱中症や農作物の管理に注意を呼びかけている。
気象台によると、21地点のうち、さつま町柏原で30日に35.3度を観測した。28日には肝付町前田と志布志市でも35度を超える猛暑日となった。
30日も高気圧に覆われ、伊佐市大口(35.2度)で猛暑日、南さつま市加世田(34.7度)など30地点で真夏日となり、ほとんどで最も暑い時期を上回った。30度を下回ったのは中種子(29.2度)だけだった。
同日、志布志市志布志町夏井のダグリ岬海水浴場では、散策を楽しむ人の姿が見られた。都城市の嶽崎史幸さん(50)と満さん(51)夫妻は、愛犬と波打ち際を楽しんだ。「都城志布志道路が開通し、観光に寄った。暑いけど、海の景色は最高」と笑顔を見せた。
気象台は7月27日までの1カ月予報について、暖かい空気に覆われやすく、特に期間前半の気温はかなり高くなると予報。降水量も九州南部は平年並みか少なく、日照時間が多くなる見込み。担当者は「人間はもちろん家畜の熱中症対策も求められる。農作物の管理も含め工夫して対応してほしい」としている。