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鹿児島県警は30日、交流サイト(SNS)を介したロマンス詐欺で、県内の40代女性が約5000万円相当の暗号資産(仮想通貨)をだまし取られたと発表した。県警は見知らぬ人から暗号資産を要求されたら、知人や警察に相談するよう呼びかけている。
県警組織犯罪対策課によると、女性は3月中旬、動画投稿アプリTikTok(ティックトック)で見知らぬ人からメッセージを受信。その後、LINE(ライン)でやり取りし、「ネットショッピングを運営している。代理店として手伝って」などと誘われた。
その後、暗号資産で商品を仕入れ、売れたら女性に報酬が入ると言われたため、3月中旬から6月中旬までの間に55回繰り返し、計約5000万円相当の暗号資産を指定されたアドレスに送信した。資金が底を突き、親族に相談し被害に気付いた。報酬は一度も得ていなかった。
県警は女性から被害届を受理し捜査中。同課の冨ケ原閣一理事官は「SNSなどを通じた手口が巧妙化している。お金の話は詐欺を疑って」と強調した。