香港客6割減った――「7月に日本で大地震」うわさの影響まざまざ 韓国・中国は48%増、定期便が飛んでいた5月だったのに…県観光動向調査で判明

2025/07/01 06:48
新型コロナウイルス禍後の香港航空の再開第1便で、歓迎を受ける香港の観光客=2024年3月31日、霧島市の鹿児島空港国際線ターミナル
新型コロナウイルス禍後の香港航空の再開第1便で、歓迎を受ける香港の観光客=2024年3月31日、霧島市の鹿児島空港国際線ターミナル
 鹿児島県は30日、5月の観光動向調査結果を発表した。県内ホテル・旅館82施設の香港からの宿泊者数は、前年同月比66.3%減の993人にとどまった。県PR観光課によると、昨夏からの香港エクスプレスの運休に加え、現地での「7月に日本で大地震が起きる」とのうわさの拡散による需要減少を一因とした欠航が響いた。

 鹿児島空港(霧島市)発着で週4往復している香港航空は5月に3往復欠航していた。6月も8往復が欠航。同社は「うわさの影響で需要が激減している」として、7月から10月25日までの運休を決めた。同課は「(直行便がある)福岡からの取り込みや再開後を見据えたPRなどを進めたい」としている。

 海外からの延べ宿泊者数は前年を19.1%上回り1万8738人。韓国の6600人(48.9%増)が最多で、台湾3315人(10.1%増)、中国2533人(48%増)と続いた。

 全体の延べ宿泊者数は3.2%増加し26万1635人だった。地区別では国内外ともに需要が高かった奄美(20.6%増)やロケット関係者の宿泊が伸びた種子島(13.3%増)が目立った。

 主要観光施設・ドライブイン25施設の入場者数は0.7%伸び、52万2908人だった。

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