署長感謝状を受け取る平山悟支所長=25日、南さつま市の南さつま警察署
鹿児島県警南さつま警察署は、うそ電話詐欺の被害を防いだとして、南さつま市大浦町のJA南さつま大笠支所に感謝状を贈った。
同署などによると4月、80代女性が毎日のように来店し、ATMで高額を出金していることに柳元祐毅事務長(41)が気付いた。報告を受けた平山悟支所長(58)が女性宅に出向くと、現金数百万円を準備して「東京の警察官から電話で指示された」と話したため詐欺の可能性が高いと判断。説得して同署に相談した。
危険かつ悪質な手口で、強盗事件に発展する可能性もあったという。谷迫宏署長(55)から感謝状を受け取った平山支所長は「身近に起こることを知ってほしい。職員には声かけが大事と言い聞かせたい」と話した。