会見で記者の質問に答える十島村の久保源一郎村長=5日午前10時25分ごろ、鹿児島市の十島村役場
鹿児島県十島村は5日午後3時まで、6日の村営船「フェリーとしま2」で島から鹿児島市に避難する島民を募っている。5日午前10時までに、新たに悪石島の20人以上から申し出があった。2日に震度5弱を観測した小宝島の住民にも5日午前、防災無線で希望者を募った。
島外避難者は、鹿児島市のホテルで1週間ほど滞在する見込み。村は地震の状況に応じて期間延長も検討する。4日までに、悪石島の0〜80歳13人が同市などに避難している。
フェリーは6日午前2時に奄美市の名瀬港を通常通り出港予定。ただ、6日以降の便は、気象状況によって欠航したり、行程を変更したりする可能性もある。
悪石島には56人が残っており、けが人や体調不良者は確認されていない。頻発する地震で住民の疲労が蓄積しているとして、村は5日、鹿児島市の鹿児島赤十字病院の男性看護師1人を派遣した。看護師は9日まで悪石島に滞在し、住民の心身のケアを担う。