林野火災を想定した訓練で放水する消防団員ら=薩摩川内市湯島町
鹿児島県薩摩川内市消防団の西部大隊川内西方面隊の火災対応訓練が同市湯島町であり、40人が参加した。消防操法大会の代わりに、2024年度から15の方面隊や分団ごとに始めた訓練の一環。年間に各2回行う。
市消防団は24年度、団員の負担軽減を目的に2年に1度の市操法大会開催を見送った。大会の練習は消防技術や知識向上の役割もあったため、代替策として同年度から全団員対象の訓練を実施している。
15日は開会式で田中良二市長が「日頃からの訓練が重要。仕事をしながら休日に参加してもらい感謝している」と激励。川内川から水を吸い上げて約400メートル先の林野火災現場に放水する想定で、団員は走ってポンプ3台をホースでつなぐなどの連携を確認した。
時吉正人大隊長(48)は「消防の基本が詰まっている操法訓練に代わる実践的な訓練。見つかった課題を共有し、備えたい」と話した。