新燃岳噴火、火山灰が山肌を流れ下る――気象台「火砕流ではない」 山体膨張の傾向を確認、連続噴火は10日間継続〈6日午後8時現在〉

2025/07/06 21:13
噴煙を上げる新燃岳=6日午後6時48分、霧島市牧園
噴煙を上げる新燃岳=6日午後6時48分、霧島市牧園
 鹿児島、宮崎両県にまたがる新燃岳(1421メートル)は6日も噴火を繰り返し、6月27日午前に始まった連続噴火は10日以上続いている。火山性地震と火山性微動も時々発生した。午後には、火山灰が山肌を流れ下ったが、鹿児島地方気象台は「流れるスピードが遅く、火砕流ではない」としている。

 気象台によると、6日の火山性地震は午後8時までに17回観測。午後3時の噴火では、噴煙が1400メートルに達した。気象台の一部の観測点からは山上がり(山体膨張)の傾向が確認され、「地下から上がっている火山ガスなどが原因」とみている。

 噴火が続いた場合、7日は南から南東への降灰が予想される。

 気象台は警戒レベル3(入山規制)を維持。火口から3キロの範囲で大きな噴石などへの警戒を呼びかけ、「1カ月以上同様の傾向が続く可能性がある」とした。

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