橋脚の上に設置される橋桁=7日、鹿児島市鴨池新町沖
国が鹿児島市に整備する鹿児島港臨港道路「鴨池中央港区線(鴨池港-金属団地)」の橋桁架設工事が7日、始まった。7月いっぱいかけて、鋼製の6本を海上の橋脚に架ける。
国土交通省鹿児島港湾・空港整備事務所によると、橋桁は1本当たり長さ約80メートル、幅約8メートル、高さ約3メートルで、重さは約530トン。クレーン船でつり上げて沖に運び出し、橋脚2基の間に設置する。橋脚は11基のうち7基が完成し、現在は2基の整備を進める。
臨港道路は物流ネットワークの強化や渋滞緩和を目的に、2017年度に事業化した。全長2.4キロのうち旧南港沖の海上部分1.1キロを橋で結ぶ。総事業費370億円。30年度の完成を見込む。
同事務所の西野智之副所長は「県民の期待の大きい道路。関係者と連携し、一日も早く供用できるよう努める」と話した。
21日午前9時半~午後3時には、同市のマリンポートかごしまで一般向けの現場見学会がある(申し込み不要)。