【資料写真】噴煙を上げる諏訪之瀬島の御岳=十島村(鹿児島地方気象台提供)
鹿児島県トカラ列島の十島村諏訪之瀬島で8日、火山性地震が急増し、午後10時までに966回観測された。有感地震も十数回以上あり、震度3を5回観測した。鹿児島地方気象台はトカラ列島近海で頻発している地震とは別の火山性地震とし、今後の噴火活動に注意を呼びかけている。
福岡管区気象台によると、諏訪之瀬島の御岳(799メートル)は午前10時15分に爆発し、噴煙が火口上2000メートルに達した。午前7時39分と午後0時8分にも噴火があり、1800メートルまで噴煙が上がった。いずれも噴石の飛散はなかった。
震度3の地震は、午前5時34分〜同6時16分に5回あった。気象台は、火口の近くで起きた地震ではないとしている。
諏訪之瀬島の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)。火口から3.5キロ離れた集落に39世帯84人が住んでいる。