温泉供給配管損傷のため臨時休業した霧島市霧島温泉健康増進交流センター「神乃湯」=11日、同市霧島田口
霧島連山・新燃岳の噴火に伴う降灰や雨の影響で、霧島市霧島田口の一部地域で断水が発生している。霧島市が11日開いた災害警戒本部会議で明らかにした。市は4日以降の雨で、千里ケ滝の上流に堆積していた火山灰が土砂や木々を巻き込みながら沢に流れ込み、水道管と温泉用の配管が損傷したとみている。
市が管理する水道管の断水は霧島神宮台別荘地の10戸。温泉管破損による温泉供給の停止は、11日に臨時休館した霧島温泉健康増進交流センター「神乃湯」をはじめ、ホテルや老人ホームなど営業用24施設、共同浴場6施設、足湯2施設、家庭向け232世帯。市によると、市管理の水道管とは別に、霧島神宮前水道組合が管理する集落水道にも損傷があり利用する24世帯が断水中という。
断水発生は10日午後4時。給水車を派遣したり、近くの観光案内所や消防詰め所の水道を開放したりし対応している。中重真一市長は「復旧の見通しは未定。現地の調査を進め、なるべく早く配管をつなぎ直して早期復旧を目指す」と話した。