山風に揺らされ、涼やかな音色を響かせる風鈴=いちき串木野市の次郎工房
鹿児島県いちき串木野市冠嶽の陶芸工房・博布堂次郎工房で、恒例の「陶風鈴祭り」が開かれている。青竹につるされた陶器製の風鈴が山風に揺れるたび、涼やかな音色を響かせている。
今年で11回目。代表の西田次郎さん(72)と弟子4人が3カ月かけて、約500個を製作した。ろくろによる手作業のため、形や厚みによって音色が一つ一つ異なるという。絵柄もカノコユリやヒョウタンなどさまざま。
鹿児島市中央町から訪れた柿内節子さん(76)は「疲れた時に音色を聞くと元気になる」と話し、夏休みに帰省する子どもの土産を買い求めていた。
1個2800~3600円。売り切れるまで展示する。西田さん=090(9588)6512。