教師が女子児童の盗撮画像を交流サイト(SNS)のグループチャットで共有し逮捕された事件を受け、鹿児島県教育委員会は、県立学校の更衣室やトイレに不審なカメラがないか点検した。異常は確認されなかったことを、14日の県教委定例会で報告した。
点検を行ったのは県立高校61校と特別支援学校15校。事件を巡っては、文部科学省が1日、各都道府県と指定都市の教育長に、教師の服務規律確保の徹底や点検を呼びかける通知を出した。これを受け県教委は2日、県立学校と市町村教委に要請。市町村教委も点検を進めている。
今後は、校内での私的な端末による撮影を原則禁止するほか、教員と児童生徒が密室状態に置かれない環境づくりを検討する。このほか、相談窓口の一覧が児童生徒のタブレット端末に表示されるよう準備を進めている。
県教委は「教員による児童生徒性暴力防止法」に基づき、2023年4月から、すべての教員採用の際にわいせつ処分歴の有無を国のデータベースで確認している。