全国的にも珍しいウナギの刺し身=鹿児島市の「寿司孝」
たまには一風変わったウナギ料理はいかが-。鹿児島市真砂本町のすし店「寿司孝」は、全国的にも珍しいウナギの刺し身を提供している。フグに似た食感が好評で、今月19、31日の「土用の丑(うし)の日」を前に、うわさを聞いた食通らが注文する。
鹿児島県産ウナギを使った「活うなぎの刺身」(5000円)。店主の阿久根登さん(71)が約30年前、都城市の専門店でウナギの刺し身に出合い、全国有数の生産地である鹿児島でも広めようと考えた。
ウナギの血や粘液には毒があるため、10分程度血抜きをして、ぬめりを落とすなど試行錯誤した。歯応えの良さを生かそうと薄造りにして、ポン酢や酢みそで食べる独自の調理法にたどり着いた。
皮は湯通ししたり骨は揚げたりして、ほぼ全身を活用している。阿久根さんは「かば焼きもおいしいが、他にも魅力的な食べ方があることを知ってほしい。一度味わえば良さが伝わるはず」と話す。
県内でも定着させたい思いから、無償でノウハウを伝授している。寿司孝=099(250)7060。