不具合で延期していた“新形態”…H3ロケット6号機、24日朝に正念場の燃焼テスト 種子島宇宙センター

2025/07/23 21:03
燃焼試験に向け、組み立て棟から射点へ移動するH3ロケット6号機=23日、南種子町の種子島宇宙センター
燃焼試験に向け、組み立て棟から射点へ移動するH3ロケット6号機=23日、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、本年度内の打ち上げを目指す新型基幹ロケット「H3」6号機の実機を使ったメインエンジン「LE9」の燃焼試験を、南種子町の種子島宇宙センターで実施する。同機は固体補助ロケットを使わない日本初の大型液体ロケット。ロケット本体と地上設備の機能を総合的に確認する。

 試験は打ち上げと同じ手順で、実際に使う機体のLE9エンジン3基を射点で燃焼させる。燃焼は24日午前6時ごろから約25秒続ける予定。試験結果を受け、6号機の打ち上げ時期を決めるとしている。

 宇宙センターでは23日午後3時過ぎ、組み立て棟から約400メートル離れた射点に全長57メートルの機体を約30分かけて移動させた。

 H3は6月に運用を終えたH2Aロケットの後継機。2号機から4機連続で成功している。6号機は固体補助ロケットがなく、3基のメインエンジンだけで打ち上げる初の形態。当初5月に燃焼試験を予定していたが、エンジン内で不具合が見つかり延期された。

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