在校生の意見を取り入れたデザインに仕上がった新制服=23日、鹿児島市の鹿児島女子高校
鹿児島女子高校(鹿児島市)は23日、2026年度からリニューアルする制服を公開した。刷新は1956(昭和31)年以来70年ぶり。同校であったオープンスクールでファッションショーを開き、受験を控える中学3年生や保護者約300人に新制服をアピールした。
現行の紺色の制服を一新。グレーのブレザーとチェック柄の入ったチャコールグレーのスカート、薄紫色のシャツは学校カラーを採用した。ネクタイのほかリボンも選べ、スラックス、セーター、カーディガンも着用できる。
今春の学科再編に合わせた魅力向上の一環として、昨年4月から検討を始めた。在校生へのアンケートを参考に色や柄を決定。校章をあしらったボタンは、生徒案を採用した。
ショーは生活科学科被服類型の3年生が演出。中学生から「スカートの柄がかわいい」「リボンをつけてみたい」と声が上がり、試着体験会には列ができた。一足早く袖を通した伊敷中3年の本村美葉さんは「かわいい制服を着て楽しく過ごす高校生活が想像できた」と笑顔で語った。
オープンスクールではこのほか、生徒会、PTA、教員がそれぞれ対応する保護者説明会や、各学科の体験授業があった。青谷有美代校長は「新しい風が吹く鹿女子に興味を持つ機会となっていれば」と期待した。