H3ロケット新形態の6号機、エンジン燃焼試験終了 日本初の固体補助ロケット使わないバージョン 種子島宇宙センター

2025/07/24 12:00
H3ロケット6号機の燃焼試験=24日午前6時15分、南種子町の種子島宇宙センター
H3ロケット6号機の燃焼試験=24日午前6時15分、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで新型基幹ロケット「H3」6号機の実機を使ったメインエンジン「LE9」の燃焼試験をした。JAXAは取得したデータを今後詳しく分析し、本年度内を予定している打ち上げの具体的な日程を決める。

 高さ57メートルの機体を射点に固定し、午前6時15分ごろに着火。ロケットに充てんした液体水素と液体酸素の推進薬で1段目のLE9エンジン3基を約25秒燃焼させた。射点への放水と燃焼による白い水蒸気が、海側に勢いよく噴き出した。

 試験は実際の打ち上げと同じ手順で進められ、通信体制を確認。燃焼によるエンジンの振動や音響のデータなどを取得した。

 H3は運用を終えたH2Aロケットの後継機。2号機から4機連続で成功している。6号機は固体補助ロケットを使わない日本初の大型液体ロケットで、メインエンジン3基だけで打ち上げる。試験機として、模擬衛星を載せて性能を確認するほか、超小型衛星6機も搭載予定。

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