群発地震のトカラに異変、宝島で地殻変動を観測――今度は北東方向へ1.2㎝、国土地理院「短期間では類を見ない大きさ」

2025/07/25 06:43
 鹿児島県・トカラ列島近海の群発地震に関連し、国土地理院は24日、震源域に近い宝島の観測点で4日以降、約1センチの地殻変動が観測されたと発表した。これまでに2回の地殻変動が確認されているが、今回との関連は「不明」としている。

 4日から22日までのデータを解析し、北東方向に1.2センチの地殻変動を観測した。その間の最大規模の地震は、6日のマグニチュード5.5で最大震度5強だった。

 これまでに観測した宝島観測点での地殻変動は、6月21日から7月2日までが東北東方向に1.8センチ、2日のマグニチュード5.6の地震発生前後には南方向に4.2センチだった。

 国土地理院は今回の変動は1回目と向きが似ていると説明。2024年に発生した能登半島地震前の20年12月から21年7月にかけての観測点の地殻変動が1センチだったことから、宝島での一連の変動について「短期間としては他に類を見ないほど大きい」としている。

 気象庁は当分の間、最大震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけている。

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