〈資料写真〉営業していた頃のサンライフプール=2015年8月30日、鹿児島市七ツ島1丁目
鹿児島市七ツ島1丁目の七ツ島サンライフプールは今夏も休園している。2020年から6年連続。運営する興南プロパティ(同市)によると、築40年以上の施設の点検・整備に時間と費用を要し、人件費高騰でスタッフ確保が難しかった。「来年度の再開に向け努力する」としている。
20〜22年は新型コロナウイルス感染防止のため休園。同社は23年から再開に向けた準備を進めてきたものの、「施設の老朽化が激しく、整備に必要な部品・資材も不足する。本年度も安全安心な運営は困難と判断した」と説明する。
同プールは、県が七ツ島海水浴場の埋め立てに伴う代替施設として1982年に整備、2005年から同社に無償で貸し付けていた。15年4月に同社に出資する本坊商店(同市)が、25年3月までの10年間はプール運営を続ける条件で県から購入。夏のみの営業で、休園前は例年約5万人が訪れていた。