〈資料写真〉2024年8月28日、線状降水帯が発生した種子島・屋久島地方の雨雲レーダーの画像(気象庁ホームページより)
台風8号は25日、沖縄の南を北東に進んだ。27日午後に奄美地方に最接近する見通し。鹿児島県内は、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となる見込み。26日夜遅くにかけ、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。
気象庁によると、台風8号は25日午後9時現在、フィリピンの北を時速45キロの速さで北東に進んだ。中心気圧は990ヘクトパスカルで最大風速23メートル、最大瞬間風速35メートル。台風7号は25日、東シナ海を西に進み、熱帯低気圧となった。
鹿児島地方気象台によると、大隅と種子・屋久、十島村では26日、多い所で1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る恐れがある。薩摩も1時間に40ミリの激しい雨が予想されている。
26日午後6時までに予想される24時間雨量は多い所で、種子・屋久300ミリ、大隅200ミリ、十島村150ミリ、薩摩100ミリ、奄美北部80ミリ、奄美南部60ミリ。
海上は種子・屋久で風速17メートル、奄美で風速15メートルの強い風が吹き、27日にかけ、うねりを伴うしけとなる。奄美南部で5メートル、種子・屋久や十島村、奄美南部で4メートルの高波が予想され、離島航路では欠航が決まっている。