給付金について説明する久保源一郎村長=25日、鹿児島市の十島村役場
鹿児島県十島村は25日、地震が相次ぐ悪石島と小宝島の住民のうち、希望者に「生活支援給付金」を支給すると発表した。世帯主に5万円、その他家族1人につき2万円を加算する。山海留学生についても1人につき2万円を親族に支給する。
村によると、今後の生活への不安や負担軽減がねらい。対象者は悪石島43世帯89人、小宝島36世帯66人。総額は最大約540万円となる見込み。申請書を村に提出すれば、金融機関の口座に振り込まれる。申請期限は8月31日まで。原資はふるさと納税の災害支援金などで、7月25日現在約430万円集まっている。不足した場合は、一般財源などから捻出する見通し。
久保源一郎村長は同日あった会見で「生活リズムの変化で負担も増えている。全国の皆さまからの支援を生活の糧にしてほしい」と話した。産業分野への支援も検討を続けたいとした。
島外避難していた住民のうち希望者が25日夜に鹿児島港を出発し帰島する予定だったが、台風の影響で欠航となり、28日に延期となった。