作品に見入る来場者=25日、鹿児島市立美術館
「珠玉の東京富士美術館コレクション 西洋絵画の400年」(鹿児島市立美術館、南日本新聞社など主催)が25日、鹿児島市の同館で開幕した。東京富士美術館(東京都)の油彩画コレクションから厳選した83点を2部構成で展示。ルネサンス期から近現代までの名画が、それぞれの時代の息吹を伝える。9月7日まで。
第1部はナポレオンのアルプス越えを描いた「サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」などの歴史画や肖像画、風俗画といったジャンルに着目し紹介。19世紀以降、次々に登場した新たな表現を取り上げる第2部は、ルノワールの「赤い服の女」やマグリットの「観念」などが並ぶ。
開場式に出席した東京富士美術館主査の大橋弘明さん(62)は「誰もが知る作家の多様な表現を楽しんでほしい」と呼びかけた。
同市の鹿児島女子高校2年の美術部員、荒河虹心(にこ)さんは「池を泳ぐ鳥の波紋の表現がリアルだった。まねしてみたい」と話した。
28日、8月4、12、18、25日休館。一般1400円、高大生1000円、小中生800円。