市民が傍聴する中、開かれた第3回政治倫理審査会=28日、曽於市議会
鹿児島県曽於市議会は28日、岩水豊議員(69)=3期目=が2月の市議会定例会一般質問中、2日続けて昼食用の弁当を買いに議場を抜け出したことを受け、第3回政治倫理審査会(重久昌樹委員長ら8人)を開いた。岩水氏の行動を、議員の品位と名誉を損なう行為を定める「政治倫理条例第3条に違反する」と全会一致した。
岩水氏に対する必要な措置について「議員辞職の勧告妥当」とする委員が3人、「役職辞任妥当」が4人となり意見は一致しなかった。審査請求代表の土屋健一議員は「議員辞職が相当」と陳述していた。次回の審査会で「報告書」をまとめ8月末に開会する9月定例会で報告する。
2025年度一般会計補正予算などを審議する28日の臨時会では、文教厚生常任委員長の岩水氏から出ていた「一身上の都合」による辞任の申し出が常任委で許可されたことが報告された。
重久委員長を除く各委員の措置意見は次の通り(敬称略)。
「議員辞職の勧告」 原田賢一郎、徳峰一成、矢上弘幸▽「役職辞任」 今鶴治信(副委員長)、久長登良男、渡辺利治、山中雅人