〈資料写真〉2024年3月、新型コロナウイルス禍後の香港航空の再開第1便で、歓迎を受ける香港の観光客=霧島市の鹿児島空港国際線ターミナル
香港航空が7月から10月下旬まで、鹿児島空港(霧島市)の定期便を運休したことを受け、塩田康一知事は28日の定例会見で、「香港は県内観光業にとって重要な地域。大変残念で1日でも早い再開を求めたい」と話した。香港では「日本で大地震が起きる」とのうわさが広がり、訪日需要が低迷していた。
県内の観光業からは、香港線運休のほか、トカラ列島近海の群発地震や新燃岳の噴火による影響も懸念されており、塩田知事は「正確な情報で判断してほしい」と呼びかけた。県ホームページでは、地震は減少傾向にあることや新燃岳の警戒は火口3キロ内と記しており、塩田知事は「圏外なら(旅館などは)通常営業中で問題ない」と述べた。
開催中の大阪・関西万博では、九州7県合同出展の内容を発表した。鹿児島県ブースでは、世界自然遺産の奄美大島の風景を楽しめる仮想現実(VR)体験や大島紬の着付け、県産品の試飲試食などを設ける。県PR観光課は「国内外の観光客獲得につなげたい」としている。