3年連続で夏の甲子園出場を決めた神村学園高等部野球部監督の小田大介さん
■「かお」3年連続で夏の甲子園出場を決めた鹿児島県の神村学園高等部野球部監督の小田大介さん
夏の県大会3連覇にちなんで選手から3回胴上げをされた。「頑張っている子どもたちにやってもらえて幸せだ」と部員全員でつかみ取った優勝に笑顔を見せた。
準決勝は延長12回タイブレークにもつれ込む接戦だった。最後は四球を見極めて押し出しサヨナラ勝ち。「追い込まれた状況を乗り切ってこそ強さが身につく」と目を細めた。
決勝も6回に1点差まで詰め寄られたが、7回に全員でつないで9得点。大差で勝利した。「試合を経るごとに技術がどんどん上がっている。高校生の伸びしろと成長に無限大の可能性を感じた」と手応えを語った。
3年連続の夏の甲子園出場を「一日24時間のうち練習以外の部分を大事にしてきた結果」と話す。野球を「直感のスポーツ」とも称し、時間を守ることやあいさつなど規律正しい生活態度を部員に求める。日頃の丁寧な暮らしや細かい部分への目配りが、試合中に自然と生きてくる-との考えだ。
福岡県出身。亜細亜大を卒業後、神村学園中等部監督に就任。2013年に高等部監督に就いた。常に愛情を持って指導することをモットーとする。選手には「他人への心遣いを忘れず、思いやれる人になってほしい。家族、自身のことを大切にする気持ちがあれば努力もできるようになる」と期待する。
いちき串木野市に妻、息子2人と暮らす。自身5度目の夏の甲子園に「1試合ずつ必死に戦う。積み重ねが頂点につながる」と意気込む。42歳。