「7月に日本で大地震」デマ影響深刻…“6月”の香港客、7割超も減っていた でも韓国客は5割増 鹿児島県内

2025/08/01 17:03
〈資料写真〉香港航空機=2019年7月、霧島市の鹿児島空港
〈資料写真〉香港航空機=2019年7月、霧島市の鹿児島空港
 鹿児島県は31日、6月の観光動向調査結果を発表した。県内ホテル・旅館82施設の宿泊者数のうち、香港客は635人で前年同月比76.7%減と大幅に落ち込んだ。県PR観光課は、現地で広まった「7月に日本で大地震が起きる」とのうわさによる需要減少が大きく影響したと見ている。

 鹿児島空港(霧島市)では、週4往復していた香港航空が5月に3往復、6月に8往復を欠航。7月からは、うわさによる需要減を理由に10月25日までの運休を決めている。

 同課は、昨年7月から運休する香港エクスプレスの影響もあるとした上で、「香港は鹿児島にとって重要な地域で需要低下は残念。復便を見据えつつ、引き続き県の魅力や催事などの発信に努める」としている。

 香港を含む海外からの延べ宿泊者数は、前年比0.5%増の1万1936人。韓国の4096人(53.3%増)が最多で、台湾2621人(2.2%減)、中国1738人(7.2%減)と続いた。

 全体の延べ宿泊者数は前年を0.8%下回り、20万1949人。前年を下回るのは鹿児島国体開催の反動があった昨年10月以来。新燃岳噴火の影響で、4.6%減となった霧島を含む6地区が前年を下回った。ロケットの打ち上げで種子島が13.5%伸びたほか、奄美、大隅も前年を超えた。

 主要観光施設・ドライブイン25施設の入場者数3.2%増の28万3563人だった。

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