牛垣誠署長(左)から感謝状を受ける中村杏奈さん=鹿児島市の鹿児島西警察署
鹿児島市の金融機関で電話しながらATMを操作する女性に声をかけ、詐欺被害を防いだとして、鹿児島西警察署は、同市内の看護師中村杏奈さん(37)に感謝状を贈った。
中村さんは6月下旬、ATMに並んでいたところ、慌てた様子で通話しながら操作する同市の60代女性に気付いた。声をかけると、「警察官に100万円振り込まれるように言われた」と女性が話したため、即座に詐欺と判断。説得し110番した。署によると、女性は同じ日に、警察官を装った男に犯罪調査名目で振り込みを指示されていた。
7月29日にあった贈呈式で牛垣誠署長から感謝状を受け取った中村さんは「報道でよく聞く手口だと思った。今後も困っている人には積極的に声をかけていきたい」と話した。
署は1~6月、管内で16件のうそ電話詐欺を認知。被害額は約7400万円に上る。