モ~暑に必須 畜産農家が絶賛、家畜用冷感マフラーで牛や豚の熱中症対策

2025/08/05 11:44
熱中症対策に冷感マフラーを首に巻く子牛=霧島市の窪田畜産
熱中症対策に冷感マフラーを首に巻く子牛=霧島市の窪田畜産
 モ~暑を涼しく乗り切って-。鹿児島県内で最高気温30度を超える真夏日が続く中、牛や豚の首に巻く冷感マフラーが注目されている。一時的に家畜の体温を下げ、エサの食いつきが改善するといった効果が見られ、県内の畜産農家からは「熱中症対策にありがたい」と好評だ。

 兵庫県の作業着店「オオツキ」販売の「モーっとクール」は、素材に保水綿や吸水ポリマーを使用し水でぬらして使う。ポケットに氷や専用の保冷剤を入れると、より効果が増すという。効果は最大6時間ほど。親牛用(全長130センチ、幅20センチ)と子牛用(全長75センチ、幅12センチ)をそろえる。

 同社によると、鹿児島からは子牛用の引き合いが多い。商品開発部の大槻恵美部長は「体温が約1.7度下がり、エサの食いつきが良いと聞く」とPR。子牛用を使う窪田畜産(霧島市)の窪田加奈子取締役は「息が荒い子牛を見つけて巻くと体温が下がる。熱中症対策にいい」と評価する。

 全農畜産サービス(東京)は牛や豚用の「首もと ひえ太郎」(全長135センチ、幅20センチ)を6月から発売する。南九州営業所(曽於市)の財部允所長は、暑さに弱いとされる豚の中でも母豚への装着を勧める。「簡単に使えるのも利点。暑い中、少しでも農家の手助けになれば」と話した。

 「モーっとクール」親牛用7150円、子牛用3850円。「首もと ひえ太郎」7150円。

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