2029年「植樹祭」鹿児島県で45年ぶり開催へ 天皇、皇后両陛下出席の「四大行幸啓」の一つ 9月にも準備委員会を設置

2025/08/07 11:07
鹿児島国体の総合開会式に臨席された天皇、皇后両陛下=2023年10月7日、鹿児島市与次郎2丁目の白浜スタジアム
鹿児島国体の総合開会式に臨席された天皇、皇后両陛下=2023年10月7日、鹿児島市与次郎2丁目の白浜スタジアム
 鹿児島県は6日、2029年の第79回全国植樹祭の開催県に内定したと発表した。県内では1984年に霧島市牧園などで開いて以来45年ぶり2回目。県は庁内外の委員でつくる準備委員会を設置し、初会合を9月にも開く予定。

 同日あった公益社団法人国土緑化推進機構の理事会で決まった。正式決定は来年8月を見込む。

 全国植樹祭は国土緑化運動の中心的行事として50年から同機構と開催都道府県で共催している。天皇、皇后両陛下が出席し、苗木の手植えや種まきなどをされる。国民スポーツ大会や国民文化祭と並ぶ「四大行幸啓」の一つで、林業・緑化関係者ら数千人が県内外から集まる。

 準備委員会では来年にかけて基本構想の策定作業を進め、開催候補地の選定やイベント内容を検討する。

 塩田康一知事は「大変光栄で心から歓迎する。森林の重要性や木材利用の意義に対する理解が深まり、豊かな自然や多彩で豊富な食材など県の魅力を発信できる大会となるよう、準備を進める」とコメントした。

 前回の鹿児島開催では霧島市でお手植え行事、姶良市の県民の森でお手まき行事が開かれた。

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