半円状ドームの内部に投影される天の川や星座群=都城市姫城町
宮崎県都城市は、同市高崎町にある「たちばな天文台」に持ち運び可能なモバイルプラネタリウムを導入した。10月から始まる同天文台の改装工事に合わせて運用を開始。学校や児童クラブ、高齢者施設などを巡って星空の魅力を届ける。
モバイルプラネタリウム導入は宮崎県の自治体で初めて。費用は約1000万円。風を吹き込み、底面直径6メートル、高さ5メートルの半円形ドームに拡張する。観賞者はドーム内に入り、壁面に投影される星空や星座を楽しむ。最大30人収容で、クーラー取り付け可。折りたたむと大人一人で持ち運べる。
7月28日に同市姫城町の市コミュニティセンターでお披露目され、同天文台学芸員の岩穴口(いわなぐち)栄市さん(49)らが、最新データに基づき、場所や時間ごとの星空を鮮明に再現する機能を紹介した。
岩穴口さんは「これまで天文台が遠く、足を運びにくかった人に、こちらから出向いて星空の魅力を届けられる。気に入ったら、来冬にも再開する天文台で本物を楽しんでほしい」と話した。