大雨で冠水した県道北永野田小浜線=8日午前、霧島市国分中央5丁目
鹿児島県は8日午前9時から災害対策本部会議を開き、大雨特別警報が発表された霧島市に災害救助法を適用した。県警は人的被害の情報があるとし、詳細を確認していると報告した。
会議には各部長ら約30人が出席。県警によると、大雨の影響で複数の家屋が倒壊している可能性があり、取り残されている人を含め確認している。各部から報告された被害状況は、薩摩川内市で床上浸水1棟が確認され、被害は今後増える可能性がある。姶良市では送水管が破損し、複数の地域で断水している。
霧島市溝辺町の県民の森オートキャンプ場では道路寸断により、約40人が孤立しているとして確認中。同市では3カ所の集落が孤立した可能性があるとして詳細を調べている。
本部長の塩田康一知事は「市町村や関係機関と連携を図って対応にあたり、県民の安心安全な生活を確保していく」と話した。