妻夫木聡さん、一人一人に握手してくれた――アメリカ統治下の沖縄描いた映画「宝島」上映会で鹿児島に 「先人の思い伝えなければ」

2025/08/10 20:54
観客と写真に納まる妻夫木聡さん(前列右)と大友啓史監督(同左)=10日、鹿児島市の鹿児島ミッテ10
観客と写真に納まる妻夫木聡さん(前列右)と大友啓史監督(同左)=10日、鹿児島市の鹿児島ミッテ10
 戦後、アメリカ統治下だった沖縄の姿を描く映画「宝島」の全国公開を前に10日、鹿児島市の鹿児島ミッテ10で上映会があった。主演の妻夫木聡さんと大友啓史監督が舞台あいさつした。

 自由を求め時代を駆け抜けた若者の友情と葛藤を通し、沖縄の怒りを表した映画。妻夫木さんのほか広瀬すずさん、窪田正孝さん、永山瑛太さんらが熱演している。上映後に妻夫木さんと大友監督が現れると、満員の観客席から大きな拍手が湧いた。

 「当時の沖縄のことをわれわれは知らなすぎた。見た人に追体験してもらいたい」と大友監督。妻夫木さんは「亡くなった先人の思いを伝えていかなければいけないという気持ちで演じた」と力を込めた。妻夫木さんは200人以上の観客一人一人に名刺を渡して握手し、映画をPRした。

 9月19日から同館のほか、TOHOシネマズ与次郎、シネマサンシャイン姶良で上映される。

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