独特な世界観がにじむ作品に見入る来場者=7月10日、湧水町の霧島アートの森
湧水町の霧島アートの森で開かれている開館25周年記念特別企画展「水木しげる 魂の漫画展」(県文化振興財団、南日本新聞社など主催)は10日、入場者が1万人に達した。節目に訪れたいちき串木野市の市来中学校3年の横須小陽さんに記念品が贈られた。
横須さんは両親の新一さん(54)、保江さん(56)と鑑賞。セレモニーではくす玉を割り「アニメで見たことはあるが、原画は迫力があった。戦争を描いた作品では、何も罪がない人たちが殺されるという理不尽さを感じた」と話した。
同展は「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家、水木しげるさん(1922〜2015年)の回顧展。会場は八つのテーマに分かれ、原画、愛用の道具など約350点を展示。「墓場の鬼太郎 鬼太郎の誕生」の生原稿は、アートの森のみ公開となっている。
9月23日まで。月曜休園(祝日の場合翌日。12日、9月22日は開園)。一般1200円、高大生800円、小中生600円。霧島アートの森=0995(74)5945。