サッカー日本代表・森保監督も署名した――足踏み続く鹿児島市のスタジアム構想、ゲストに招いて機運盛り上げ

2025/08/19 11:49
スタジアム整備について意見交換するサッカー日本代表の森保一監督(中央)ら=鹿児島市のセンテラス天文館
スタジアム整備について意見交換するサッカー日本代表の森保一監督(中央)ら=鹿児島市のセンテラス天文館
 鹿児島市のサッカースタジアム整備の機運を盛り上げようと、日本代表の森保一監督(56)をゲストに迎えたイベントが17日、同市のセンテラス天文館であった。森保監督は「スタジアムがまちの誇りにつながることが大事」と思いを語った。

 鹿児島県サッカー協会の主催。森保監督は、選手や監督として長く携わったJ1広島や、出身地である長崎の新スタジアムに言及。「競技に使うだけではなく、商業施設を併設するなどまちづくりの中にスタジアムがある」と印象を口にした。競技者としての経験も踏まえ「専用競技場はピッチと観客席の距離が近く、スピードや迫力を含め熱量が違う。その雰囲気を求め、移籍を決めたこともあった」と振り返った。

 トークセッションでは、県サッカー協会が陸上やラグビーなどの利用が競合している白波スタジアム(県立鴨池陸上競技場)の現状を説明。プロだけではなくアマチュアを含めた球技場整備の必要性を訴えた。

 下鶴隆央市長は、市街地に多機能複合型施設をつくる「まちなかスタジアム」の整備を目指していることを紹介。「若者が地元に残りたいと思うまちづくりのために必要。スポーツを通じ、まちに元気や活力をもたらす施設のポテンシャルは大きい」と力説した。

 県のサッカー、ラグビー両協会、鹿児島ユナイテッドFCは「まちなかスタジアム整備賛同署名活動」を実施している。森保監督もイベント中に署名した。

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