ニホンテン(鹿児島県提供)
鹿児島県は18日までに、ニホンテン、ベニツツバナ、シキザキベゴニアの3種を指定外来動植物にした。28日から野外放出禁止など規制対象となる。規制地域はいずれも、西之表市、奄美市、鹿児島郡、熊毛郡、大島郡。指定は累計で30種(植物10種、動物20種)となった。
本州、四国、九州原産のニホンテン(イタチ科)はもともと県内の離島には生息していなかったが、十島村口之島に分布。在来トカゲの捕食が懸念されており指定された。ネズミの駆除と毛皮が目的で導入された可能性がある。
植物は、中南米原産で奄美大島、徳之島、南大隅町に分布するベニツツバナ(キツネノマゴ科)と、ブラジル原産で奄美大島、屋久島、日置市、薩摩川内市に分布するシキザキベゴニア(シュウカイドウ科)。ともに在来種の生息場所を奪い、特に奄美大島の世界自然遺産地域の生態系に影響を及ぼす恐れがある。
28日から、所有者に適正な管理を義務付け、悪質な違反者には知事が氏名や事業者名を公表する。