8日朝、大雨で冠水した国分市街地=霧島市国分中央3丁目
鹿児島県の霧島、姶良両市を中心に大きな被害が出た8日の記録的大雨で、19日までに判明した住家の床上・床下浸水は1203棟に上り、千棟を超えた。被害状況の調査は続き、さらに増える可能性がある。断水が続いていた姶良市姶良地区の1戸で19日、断水が解消し、霧島を含む2市で最大3万8640戸に上った断水は、11日ぶりに全て復旧した。
県のまとめによると、浸水被害の内訳は床上が640棟(霧島市433、姶良市174、曽於市31、薩摩川内市と志布志市が各1)、床下が563棟(霧島市308、姶良市236、曽於市18、鹿児島市1)。霧島、姶良両市が全体の96%を占める。
姶良市水道事業部によると、断水が続いた1戸は県道の陥没による配管の破損が原因だった。学校や公園など11カ所の臨時給水所は20日午後7時で終了する。
避難住民は霧島市が4世帯5人、姶良市が3世帯9人。道路の全面通行止めは国道、県道の16カ所、片側通行規制は2カ所で続いている。