「火球」か 深夜にごう音、一瞬で昼間のような明るさに――鹿児島県内で目撃相次ぐ 専門家「満月より明るいものは珍しい」

2025/08/20 16:24
昼間のように明るくなった空(南日本新聞桜島ライブカメラ)=19日、午後11時7分ごろ
昼間のように明るくなった空(南日本新聞桜島ライブカメラ)=19日、午後11時7分ごろ
 鹿児島県内で19日深夜、強い光を放つ玉のようなものが流れる現象が目撃された。専門家は「火球」と呼ばれる明るい流れ星とし、「映像を見ると街が昼のようになり、桜島の山肌が見えた。満月より明るい火球は珍しい」と話す。

 南日本新聞社(鹿児島市与次郎1丁目)の桜島ライブカメラでは、午後11時7分ごろ、昼のように明るくなる強い光が確認された。鹿児島地方気象台が設置する桜島火山監視用のカメラも画面が明るくなった。同11時16分ごろには空振も観測。南日本新聞社でも揺れを感じ、雷のような音が聞こえた。

 せんだい宇宙館(薩摩川内市)の前田利久館長(61)は「火球の中でも特に明るい。衝撃波の空振に時間差があるので、相当遠くに大きなエネルギーを持った隕石いんせきが落下した可能性がある」と指摘した。

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